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第6話「ヒッチハイクとキャンプ場編」

久しぶりの道路に出ることができました。



「バス停か駅」まで辿り着ければ家に帰れるはずですが、体力の消費が激しくそこまでの体力があるかどうかが問題です。



どちらの方向に歩いていけば少ない距離で交通機関を利用できるのか全く分かりません。



大都会「神奈川県」なのに秘境に迷い込んだような感じです。



道路に出たのに「本当に神奈川県?」と疑いたくなるような山奥です。




実はこの場所、神奈川県で唯一の村「清川村」なのです。



清川村




清川村(きよかわむら)は、神奈川県の北部に位置する村。



2016年11月現在、神奈川県唯一の村であり県内の市町村では最も人口「3190人(2016年10月1日)」が少ない。

出典:ウィキペディア(清川村)

道路は1本ですが、どちらの方向に進むかを「得意の直感」で決めました。

極度の疲労のため、まともな精神状態ではありませんでした。



幻覚が見え、腹も減ってほとんど足も動かない。

激しく気持ち悪くて吐きそうだけど、吐けないみたいな感じでした。



目次

ヒッチハイク

精神も体力も限界なので、「ヒッチハイク」することにしました。



道路を走る数少ない自動車、全てにヒッチハイクしました。



困ったときは、なりふり構わず助けを求めましょう!!

遭難した後で身なりが怪しいからかどうか分かりませんが、自動車は止まってくれません。



( ̄o ̄;)ボソッ「遭難していない通常時でも、止まってくれないかもしれませんが・・・」

時間帯が早朝であるのと、かなり山奥なので交通量が非常に少ないです。


ヒッチハイク成功?

正面から「白の軽トラック」が走ってきたので、ヒッチハイクしました。



なんと!!しばらく進んで止まってくれました!!



ヒッチハイクをして、最初に停まってくれた自動車です。


出典:グーグルストリートビュー

自動車、ゲットォオオオオオオ!!



白の軽トラックに歩いて近づくと、乗車していたのは50代くらいの男性でした。



近くに「バス停か駅」があるか聞きました。



遭難したことは、なんとなく隠しました。(聞かれもしませんでしたが。)



分かったこと

①この道路は、バスが走ってない。



②バス停までは、かなりの距離がある。



③歩いている進行方向のほうが、バス停まで近い。



【最重要事項】
バス停まで・・・



乗せてくれない・・・



(´・ω・`) ショボーン




人情として怪しい人を自動車に乗せたくないですからね。



「逆方向だから~」とかなんとかということですが、「自動車に乗せるのが嫌だ」ということは分かりました。



無理にお願いできなかったので、挨拶して別れました。

停まってくれただけマシということだろうか?



遭難者は進むよどこまでも

「線路は続くよどこまでも」ではなく、「遭難者は進むよどこまでも」です。



現在、進んでいる方向に歩いていけば、バス停があることが分かっただけでも収穫だったのではないしょうか。



通常であれば道路を歩くなんてある程度距離が長くても問題ないのですが、極限の疲労なのでとてもこたえます。

フラフラ歩く姿は、他の人から見ればゾンビに見えたと思います。

激しいめまいがしてすぐに道端に座り込んでしまうので、ほとんど進みません。

道端でぐったりしていても、自動車は停まりません。

ただの危ない人と思われていたのかもしれません。

「世の中、冷たい」デス。



道路まで出たのにまさか、ここまでなのか?

体力の限界なのか、呼吸が激しく荒いです。

視界もうつろでぼんやりです。



ここまでの状態でも歩けるのは、「精神力を超越した特別な力」が働いたと思われます。


⛺キャンプ場⛺

発見?
ハケ━━Σ(σ*´ω`)σ━━ン!!


フラフラ歩いていると、建物らしきものを発見しました。

どうやら、幻覚ではなさそうです。


近づいてみると、「⛺キャンプ場⛺」であることが分かりました。

建物は、管理事務所でしょうか?

4月ということもあり、営業していないのでしょうか?あるいは早朝だからでしょうか?不気味なくらい静まりかえっていて、誰もいる気配がありません。

「炊事場」を発見しました。



誠に勝手ながら、蛇口をひねってみると水が出ました!!



水が出ましたよ!!



(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-



w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!



水!!水!!水!!



ミズゥウウウウ!!



祭りだワッショイ気分で、狂気乱舞していました!!

顔を洗って、頭から水を浴びせました!!



気分爽快、スッキリしました!!



そうとう水分不足だったので、水をガブ飲みしました!!



疲れた体に水は、生き返ります!!



キャンプ場の炊事場の蛇口から出た水は、「命の水」でした!!

少しではありますが、気分的に回復させて歩きます。



相変わらずどこまで歩けば「バス停」に着くのか、自分がどこにいるのか分かっていません。

体力が尽きるのが先か?それとも無事に家路につくことができるのか?まだまだ冒険は続きます。


ヒッチハイク継続

ヒッチハイクを続けますが自動車は停まってくれないので、ヒッチハイクはほとんどあきらめていました。

雨が降りそうな空の下、休んで歩くを繰り返しました。

昨日は完全な野宿できつかったので、「家に帰って寝たいな」とずっと考えていました。




ヒッチハイクを続けていると、ワタクシの進行方向の反対からきた「黒のワゴン車」が少し進んで停車しました!!

2台目、ゲットォオオオオオオ!!



停車した黒のワゴン車に歩いて近づきました。

はたして今回は成功なるか?



荷物がいっぱい夢いっぱい

黒のワゴン車に乗ってたのは、「60代くらいの夫婦」でした。

今回は「近くのバス停まで乗せてもらえませんか?」と、乗せて欲しいいうとことが伝わる言い方で頼みました。

今回も遭難したことは、なんとなく隠しました。(聞かれもしませんでしたが。)


ヒッチハイクした結果

「荷物がいっぱいで乗れるところないから」ということで断られました。



o(*^▽^*)oあはっ♪「荷物が大事らしいです。」

またしても断られました。



どうやら、ワタクシを乗せるのは嫌なようです。



怪しい風貌なため、何かされると思ったのか?


世の中、冷たいデス!!



「自分で歩いて帰れ」ということなのでしょう。

「ワザワザ停車して頂いてありがとうございました」と挨拶しました。

自動車は、颯爽と走り去っていきました。

呆然と自動車を見送りました。




ヒッチハイクをしても意味がない?

また、フラフラと歩いていきます。



このあたりはキャンプ場が多いようで、水を使わせてもらった(勝手にw)ところ以外にも見かけました。



ヒッチハイクで停車してくれた2台目が断られたことにより、「停車しても乗せてくれないし停車してくれる自動車がほとんどないので、ヒッチハイクしても意味がないのでは?」と思うようになりました。

それ以降、全部の自動車にヒッチハイクをしないで気が向いたときにヒッチハイクをやってみることにしましたが、お約束通り自動車が停車することはありませんでした。

このあたりでヒッチハイクはほとんどあきらめていて、自力で歩くしかないと思っていました。


周りの風景を楽しむ余裕はありません。



あと何キロ、何時間でバス停まで着くか分かりませんが、時間はあるので少しずつでも足を進めれば今日中にバス停に着くのではないかと思っていました。



少し歩いて道端に座り込んだりしてあまり進みませんでしたが、林道をゆっくり歩いていきました。

道路に座り込んで片方のランニングシューズを見ると、靴底が剥がれかかっていることに気づきました。

意識がもうろうとして歩いていたので、靴底が剥がれかかっていることに気付かなかったようです。

新しいランニングシューズで山道に適さないロード用でしたが、たった1回の山行でここまで靴がボロボロになるのかというくらいボロボロになっていました。

今回の遭難山行のハードさを靴が物語っていました。

「山用の靴でないと簡単に壊れてしまうものなんだ」と思いました。

靴も服もボロボロであとどれくらいでバス停に到着するか分かりませんが、休んだり歩いたりを繰り返して少しずつ進みます。

しだいに靴底の剥がれが、明らかに気付くようになってきました。

とぼとぼ歩きながら、「ヒッチハイクはしない」ことに決めました。



終わりのセラフ/エンディングテーマ「オラリオン」


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